インフラエンジニア勉強会 hbstudy#6 に参加した

http://heartbeats.jp/hbstudy/2009/11/hbstudy6.html

ここのところいろんな勉強会に参加しているが、ブログには全然書いてないのでよっぱらった(へべれけともいう)勢いで一寝入りして忘れぬうちに感想をば。
メモをとってないので、脊髄反射で書いてます。ちゃんとした記録は他の人を参照してください(笑)

(勉強会そのもの)
○勉強会の開催日時について

月1回土曜日の夜19時から開始というあまり他に見ないパターン。翌日が日曜日=休前日であることで次の日を気にせず懇親会に参加しやすい。また土曜日の朝昼は家族サービスなど別の用事をしてからでも勉強会と懇親会に参加可能。ただ群馬県までゴルフに行ったら交通渋滞に巻き込まれて勉強会には間に合わない時があるが、その場合でも懇親会には十分間に合うことは証明済み。懇親会だけ参加する勇気が少し必要 ^^;

(#6勉強会)
○監視について(仮) 坂口利樹(株式会社ハートビーツ)

障害発生時の時の対応で、原因究明をどの程度するかという質問に対し復旧優先の方針とのこと。一度起こった障害はまた起こるだろうとの割り切りで、最初は復旧優先、操作ログでまあ一応psとかtopとかどういう状態だったかは分かるので、次はどういう情報を取得するかを相談して決めている。

調査手順の内容は、誰が操作しても同じになるほどは厳密に定量化はしてなくて、そこそこ物事を知っているエンジニアが判断するというものであった。こういった手順も機械的(自動的)に行える範囲のものは機械化(自動化)というかスクリプトや仕組みを作って、システムごとに違うところは別途定義していくようにしていく必要があると感じた。

○ライトニングトーク

・吉岡さんがプレゼン資料はないのでと話をしはじめたのが一番印象に残った。自分がなにものであるかの自己紹介、今回の勉強会に来た目的、これからどういうふうにしていきたいのかという夢(目標)をあいかわらずわかりやすく論理的に話してくださいました。データセンターがコンピュータになるのに、ハードはムーアの法則(マルチコア、省電力)で10倍、ソフトウェアも10倍、それらを並べた運用が10倍で合計1000倍にスケールさせるためにはこういったインフラの運用技術がコアになってくるので一緒にがんばっていきましょう、とのことでした。(超意訳)
ハードウェアができる限り壊れないように品質のよいものを使って高可用性を高めるというこれまでの方針が、すごくたくさん(曖昧ですが)のサーバを並べるとハードが壊れるものという前提でソフトや運用を構築していくことになる。今までの常識とは違った常識で物事を考えて組み立てていかねばならない。

ファームウェアのパッチやOSなどのパッチをあてるためのメンテナンス時間枠を業務側と合意するのが大事というのは久しぶりに思い出した。そうだったなぁ。何も決めないと24時間365日するのが当たり前という風になってしまいインフラエンジニアの首がしまってしまう。

・インフラエンジニアのお仕事紹介で、こういった作業ではこういったツールを使っているという一覧、あれよかったなぁ。数十台のサーバをセットアップしたりするのに何を使っているのかそれぞれLTで紹介しあうのもよさげ。

・タイル型ウインドゥマネージャー、何回聞いてもまだ使ってないなぁ ^^; 発表者の顔と名前と発表内容は覚えているのだが…

 →ちなみに蒲田のOSC2009 Tokyo/Fallで印象に残ったLTは、自作OSとタイル型WMと名乗るほどのものではありませんという自己紹介の3つ。

・48時間しかデータが残せないネットワーク管理ソフト、96時間にとりあえず延長。そういった時のツッコミで必ずくるのは「年末年始とゴールデンウィークには駄目ですねぇ。」5年残せば大丈夫です!

PostgreSQLカンファレンスで印象に残ったプレゼンの紹介。主催者側のお手伝いをすると色々得ることがあるのでぜひ参加すべし、と思う。

○インフラエンジニアとは

・サーバ+ネットワーク+アーキテクチャ
・システムを作るのに必要なハードとソフトを構成して提供。本番後は保守運用でシステムを子守していく。

○今日のテーマじゃないけれど

・データベースってインフラエンジニアからもアプリエンジニア(プログラマ)からもどちらからもホワイトスペースで中に浮いてしまいそうな存在だなぁ。とことん技術的なところがあるが、業務(システム)として何がしたいのかまでつっこんで聞かないとそもそもSQLが100万回ループで実行しているのが妥当かどうかわからんもんなぁ。COBOL的な感覚で単純に全件フェッチしてループを回していて実はSQL文一つで済むとかありがち。

誰も責任を持たないホワイトスペースは作らず、いろんなことに興味を持ってお互いに領域をカバーしてよいものを生み出すマルチ領域なプレーヤーであっていきたいと改めて認識した。いまどきの流行りの表現だと「インスパイア」をつかって何かを生み出すだな。